情報強者になろう

IT関連の仕事をしている40代男性です。自分を含め全ての人を情報強者にするのが使命だと勝手に思ってます。

作文下手な人の為の小論文問題攻略法

情報処理技術者試験の中で高度技術者試験と言われているものには、小論文を書く問題が出ます。これは2時間で2200文字以上の論文を書く難関問題です。私はプロジェクトマネージャー試験で、この小論文だけが理由で約10回不合格になってました。この試験に合格しなければ仕事が無くなるわけではないですが、10回も不合格になると意地になります。私がこの苦手な小論文をいかに克服したのかを今回書きます。

 
  • 漢字の克服
小論文は手書きで、原稿用紙に書く必要があります。文章を手書きするのに最初に障害となるのは漢字です。ITエンジニアが普段文章を書くのはパソコンです。最近はモバイル端末が充実しているので、メモを取るにもパソコンやタブレットを使うので、漢字を手書きする機会はほとんどありません。人間は必要のない事はどんどん忘れていきます。漢字は読めれば足りるので、書く能力はどんどん落ちていきます。小学校で習うレベルの漢字でさえ書けなくなります。さすがに小学生レベルの漢字が書けなければ小論文になりません。
そこでiPhoneアプリで漢字の勉強を始めました。使ったのはこのアプリです。
小学生から中学生の漢字がレベル別に書き取り練習できます。一通り終えても時間が経つとまた忘れるので、私は行き帰り電車の中で必ずやるように習慣化しました。
あと、漢字は書くだけではなく文字の意味についても意識するようにしてます。例えば「聞く 」と「聴く」の違いや「登る」「昇る 」などの微妙な違いが分からなかったら辞書で調べたりしました。自分が文章を書く場合は、微妙な意味の違いを知らないと間違った使い方をしてしまいます。ちなみに辞書もiPhoneアプリを使ってます。
 
 
  • 早く文章を書く訓練
次は試験時間内に2200文字を書けるように、早く文章を書く訓練をしました。自分の頭の中に浮かんだ事を他人が理解できる文章にする訓練です。訓練とは、とにかく文章を書く事です。文章を書く機会を意識的に増やしました。見た映画や読んだ本の感想、飲んだワインや外食した店の感想などの個人的な記録をEvernoteに書き残すようにしました。それ以外にも子供の成長や旅行の報告など友人ぐらいには共有しても良い情報はFacebookに残すようにしてます。本ブログを書くのもあるい意味で訓練の一つです。
とにかく文章を書く機会を増やして、文章化するスピードを上げるようにしました。
 
  • 論文対策
ここまでは文章の書き方訓練で、試験対策以前の問題です。つまり私の文章能力は試験以前のレベルというお恥ずかしいものでした。ただ、ITエンジニアには私のように文章を書く事を苦手にしている人は意外に多いのではないでしょうか。
試験問題対策はこの本に書いてある方法がお勧めです。

情報処理教科書 高度試験午後?論述 春期・秋期

この本の前半は論文の書き方の説明で、そこまでの内容は他の対策本とそれほど変わりません。後半部分は実際に自分が書いた小論文を自己採点する方法が書いてます。この自己採点トレーニングが非常に効果ありました。今まで通信講座を受けたりしましたが、他人から指摘された部分だけを直すのでは効果が出ませんでした。実際の試験で同じテーマの問題が出る事はないので、どんなテーマでも論文が書ける応用力が必要になります。自己採点することで、採点者が求めている合格論文とはどんなものかが分かってきます。私は1度小論文書く練習をしして、それを自己採点し、さらにもう一度書き直す事を2つの過去問題で行いました。
 
以上のトレーニングにより、さんざん不合格をもらっていたプロジェクトマネージャー試験に合格できました。さらに運良くITサービスマネージャー試験にも合格してます。
もし文章を書くのが苦手だが、どうしても小論文の試験に合格したいと考えているのなら、私の方法を参考にして下さい。